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【奈良】東大寺二月堂お水取り(3月12日)とは?修二会の日程・アクセス

2018/03/11

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「寒さも東大寺のお水取りが終わるまでよね。」

「お水取りが終われば春よね。」

2月の寒さの中、そのような会話を聞いたことがある方もおられることと思います。

 

この「東大寺のお水取り」とは一体何なのでしょうか?

そこで、「東大寺のお水取り」とはどういうものなのか調べました。

お水取りとは?

奈良県の東大寺で行われる仏教行事。

修二会(しゅにえ)と呼ばれる2週間にわたる「行」の最中の3月12日に行われます。

 

修二会(しゅにえ)とは?

「修二会の歴史」

正式名称は「十一面悔過(じゅういちめんけか)」と言い、

天平勝宝4年(752年)以来、毎年行われてきた「行」で、

平成30年(2018年)には1267回を数えます。

 

日本の歴史の長さを感じますね。

 

しかも、その歴史のなかで、大伽藍(だいがらん=寺の大きな建物)が焼け落ちてしまった時でさえ1度も途絶えた年はないそうです。

 

「修二会の意味」

この行は国や民のために、天災や疫病や反乱を取り除いて、人々の幸福を願う宗教行事とされてきました。

そして、正式名称の「十一面悔過」というのは、

「私達が日常に犯しているさまざまな過ちを、二月堂の本尊である「十一面観世音菩薩」の宝前で、懺悔(さんげ)する。」

ということを意味するそうです

 

東大寺の僧は私達のために懺悔し、幸福を願ってくださっているわけです。

足を向けて寝られませんね。

 

「修二会という名前の由来」

もともとは旧暦の2月1日から行われていて、「2月に修する法会」から「修二会(しゅにえ)」と呼ばれるようになりました。

 

また、「二月堂」の名前もこのことに由来しています。

 

現在は3月1日から14日まで2週間にわたって行われています。

 

ちょうど「行」が終わったころに春の気候になることから

「寒さも東大寺のお水取りが終わるまでよね。」

「お水取りが終われば春よね。」

という会話が出るようになったんですね。

 

「修二会の日程」

12月16日の朝、翌年の修二会を勤める練行衆(れんぎょうしゅう)と呼ばれる11名の僧侶が発表されます。

 

この12月16日というのは、東大寺開山(初代別当)である、良弁僧正(ろうべんそうじょう)の命日にあたります。

 

年が明けて2月20日より別火(べっか)と呼ばれる「前行」が始まり、3月1日からの「本行」に備えます。

そして3月1日から14日まで二週間、二月堂で修二会の本行が行われます。

 

その行中の3月12日深夜(13日の午前1時半頃)「お水取り」が行われます。

そのため、修二会のことを「お水取り」と呼ぶようになりました。

 

また、この行を勤める練行衆(れんぎょうしゅう)の道明かりとして、大きな松明(たいまつ)に火がともされます。

これは「お松明」と呼ばれていて、3月1日~14日まで毎日行われています。

お水取り

「由来」

お水取りの由来は二月堂に残された記録によると、

「魚を採っていて二月堂への参集に遅れた若狭の国の遠敷明神が二月堂のほとりに清水を涌き出ださせ観音さまに奉った」

ということです。

 

「実忠和尚二七ヶ日夜の行法の間、来臨影向の諸神一万三千七百余座、その名をしるして神名帳を定(さだめ)しに、若狭国(わかさのくに)に遠敷(おにう)明神と云う神います。遠敷河を領して魚を取りて遅参す。神、是をなげきいたみて、其をこたりに、道場のほとりに香水を出して奉るべきよしを、懇(ねんごろに)に和尚にしめし給ひしかば、黒白二の鵜(う)、にはかに岩の中より飛出(とびいで)て、かたはらの樹にゐる。その二の跡より、いみじくたぐひなき甘泉わき出(いで)たり。石をたたみて閼伽井とす」

引用元:華厳宗大本山東大寺

 

「儀式」

「お水取り」は、12日の夜、灑水器(しゃすいき)と呼ばれる専用の器と散杖(さんじょう)を持った咒師(しゅし、又はじゅし)を先頭に、若狭井(わかさい)という井戸に向かいます。

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井戸は閼伽井屋(あかいや)という建物の中にあって、役目にある人以外は誰も入ることも覗くこともできません。

 

そこで観音さまにお供えする「お香水(おこうずい)」と呼ばれる水を汲み上げます。

その「お香水」を二月堂まで3回運んで大きな桶の中に入れます。

 

13日にさらしの布でこされ、須弥壇(しゅみだん)という本尊を安置する場所の下の甕(かめ)の中に納められます。

 

「お香水」

二月堂の須弥壇の下には、清浄なお香水(こうずい)を入れた甕(かめ)が五つ置かれています。

うち一つは「根本香水」と呼ばれ、奈良時代から枯れることなく「お水取り」で汲まれた水を毎年注ぎ足されてきたものです。

これは練行衆にしか与えらません。

 

これとは別に「次第香水」といって、その年「お水取り」で汲まれた水を容れる甕があります。

次第香水は毎年くみ出され、その年の新しいお香水を納められます。

 

この汲みだされたお香水は、参詣者にも分け与えられ、3月18日以降、二月堂受納所で一般に頒布しています。

 

修二会行事について

「お松明見物」

お水取りに先立ち、籠松明という、普段とは違うひときわ大きな松明が通ります。

これが冒頭の写真にあったように、東大寺が燃え盛るような様を演出します。

 

このお松明を見るために多くの人が訪れます。

そのため、当日は非常に混雑します。

 

「お松明の開始時間」

開始時間は19時半です。しかし、18時前後には、「誘導路」が「大鐘」の広場まで満員になり入場できない状態になっているようです。

 

「お松明を見る場所」

二月堂周辺に設けられた「誘導路」から見ることができます。

「誘導路」は大仏殿東側の丘の上にある「大鐘(おおがね)」の広場から入るのですが、

誘導路が「大鐘」の広場まで満員になればそれ以上入ることは出来なくなります。

「大鐘」の広場以外からは誘導路には入れません。

 

注意

二月堂の下にある「お松明」を見ることの出来る広場には、3千~4千人の人が入れます。しかし、3月12日には毎年2万~3万人の方が来られるため、警察官の誘導により、やむを得ず、交代で見ていただき、第2拝観席へ回っていただく場合があります。

引用元:華厳宗大本山東大寺|注意事項

 

東大寺基本情報

〒630-8587 奈良市雑司町406-1 

TEL/0742-22-5511 FAX/0742-22-0808

 

駐車場

・奈良県営大仏殿前駐車場(有料)

奈良市水門町南院畑82(南大門南側)

TEL/0742-22-5025

 

・GSパーク東大寺西大門駐車場(有料・無人)

奈良市押上町6-1

 

アクセス

<車>

  • 名神高速道「京都南IC」から京奈和自動車道経由約60分
  • 京奈和自動車道「木津IC」から南へ約7km
  • 第2阪奈有料道路「宝来IC」から東へ約8km
  • 西名阪自動車道「天理IC」からR169経由北へ約10km

 

<公共交通機関>

  • JR大和路線・近鉄奈良線「奈良駅」から市内循環バス「大仏殿春日大社前」下車徒歩5分、
  • 市内循環バス(外回り)「氷室神社・国立博物館」バス停下車、徒歩約5分
  • 近鉄奈良駅から徒歩約20分

 

リンク:華厳宗大本山東大寺トップページ

 

まとめ

奈良東大寺のお水取りとは、長い歴史のある宗教行事で、僧侶の皆様は私達の幸福を祈ってくださっています。

お松明の見物は、とても荘厳な雰囲気で観光としても価値のあるものだと思います。

しかし、私達も「意味」を十分理解した上で清い心で訪れたいものです。

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