12月15日は何の日?
「年賀はがき引き受け開始日」
です。
今日の記念日について解説しています。
ちょっと役立つ豆知識としてお使いください。
「2019年の年賀状について」
2019年の年賀はがきの受付開始は12月15日(土)からです。
25日(月)までに出すと、元旦に届きます。
年々、年賀状を出す人が減ってきているのですが、それでも膨大な量のハガキを仕分けして配達してくれる
郵便局の方のためにも早めに出すよう心がけましょう。
今回は記念日が1つだけなので、もう少し年賀状について書かせていただきます。
「年賀状の歴史」
・年賀の歴史
大昔から人々は年賀を祝う風習があり、新年を祝う宗教的儀式の跡は、古代エジプト文明やメソポタミア文明にもたくさん見受けられます。
正月を重視する、チャイナ、朝鮮半島、日本では、古くから「年賀の書状」が交わされていました。
・日本最初の年賀状
結論から言うと「日本で最初の年賀状」はいつ誰によって出されたのか、というのは資料が残っていないため分かっていません。
しかし、平安後期には、貴族階級の間で年始の挨拶を含む手紙のやり取りをした文例が残されていて、この頃には「年賀の書状」が広まっていたと考えられています。
7世紀中盤の大化の改新により「飛駅使」制度という政治的な文書を届けるための仕組みが作られました。
この頃から遠くの人との書状のやりとりが行われるようになったと推測されています。
・江戸時代の年賀状
江戸時代のなると、寺子屋などのおかげで「よみ・かき・そろばん」が出来る人も多く、飛脚も多く活躍していたため、年賀状のやりとりも頻繁にあった様子です。
ただ、現代のように「元旦に届ける」というのは勿論むずかしいので、日にちに関しては結構ルーズだったようです。
・郵便制度の誕生
前島密は、1870(明治3)年に郵便事業のはじめることを決め、1971年近代郵便制度を発足させました。
はじめは、東京・京都・大阪間、翌1972年には全国に、さらにその翌年には、全国一律料金という制度にしました。
郵便役所(郵便局)、郵便差出箱(ポスト)が全国にできていきました。
・はがきの登場
はがきは、郵便事業創業の2年後、1873(明治6)年に発行されました。
前島密は、イギリスを中心にヨーロッパで流行っていた、「ポストカード」(低額の簡易郵便)が、郵便定着への決め手となると確信して導入したのです。
こうしてはがきが普及しはじめると、それまで封書で年賀の書状をやりとりしていた上流階級の人々の間でも、短い文で手軽にだせるはがきが主流になっていき、やがて庶民の間にも身近なものになっていきました。
・年賀状の誕生
このように年賀の書状のやり取りが普及していくにしたがって、その量は物凄い数になり、他の郵便物の遅配など、多くの問題が出てくるようになりました。
そこで、「年賀状を、通常郵便とは別枠として処理しよう」と考えたわけです。それが年賀状だったのです。
・消印
今は元旦に配達される年賀状には消印はありません。
しかし、昔は配達した日の消印が押されていたため、「1月1日」の消印を押してもらおうと、12月26日~28日に投函する人が集中してしまいました。
そこで、指定された郵便局に12月20日~30日の間に持ち込めば「1月1日」の消印を押す、という制度ができました。
これが1899(明治32)年の、指定局での「年賀郵便」の特別取扱です。
その後1905(明治38)年には、全国すべての郵便局で取り扱いが可能となり、1906(明治39)年に、「年賀特別郵便規則」が公布され、法的にもそれが確立されたのです。
1907(明治40)年からは、はがきの表に「年賀」であることを表記すれば、郵便ポストへの投函も可能となり、現在の制度になったのです。
まとめ
ひと昔まえ、「年賀状は贈り物だと思う」というCMがありました。
身近な友人には「あけおめメール」のほうが気取らなくて良いと思いますが、1年に1度くらいはお世話になった(と心から思える)人や、両親に「心」を年賀状にのせて贈り物として届けてみてはいかがでしょうか?
今日は何の日?と思った時に参考にして下さい。
12月の記念日一覧はこちら
https://events-japan.site/archives/96
毎月ある記念日一覧はこちら
https://events-japan.site/archives/111
⇐12月14日の記念日 ・ 12月16日の記念日⇒